2009年10月31日土曜日

チャック選書 74


日本人の戦争観について最近ちょっと思っていたことがあって
兵隊さんが戦場で戦死することが、名誉なのはわかるけど、それがまわりの人にとって100%バンザイになってしまって むしろ死んでこいくらいのいきおいだったのは へんなんじゃないのかって
当然のように無事帰還するのをのぞむべきであるし、戦争に勝つ気なら 戦後の社会にとっても 働き盛りの世代の男性がごっそりいなくなっているというのは どうみたって痛手なはずなのにって
もちろん当時の体制が 国民なんかの批判なんぞ受け付けるつもりもないって状況であったのだろうけど それにしてもそれって無責任ってことだし 犠牲は最小限に抑えて作戦を成功させていくべきなのに どんどん兵隊が戦死していくのを 名誉の戦死バンザイの一方で、司令部のミスがあったのなら それ指摘されて糾弾されないと どんどん亡くなっていくのじゃないか 失策かどうかも判断できないなんて 責任逃れで、おかしなことだったのでは というようなことをおもうし しかもそういう 自らは責任を負うつもりなんてなさそうな今の一部政治家が改憲だの軍事力増強だの徴兵制だの核武装だの わーわーいってしまうっていう…

それで今回の本 14歳で兵隊になって 軍服かっこいーさーとおもっているうち 米軍が上陸して侵攻してきて 敵にひとり囲まれた中を突破していったはなしが壮絶 昼間は動きがとれないから 溝のうえに死体をあつめてきてその中に潜んでいるっていう… 6月の太陽 猛烈な臭い からだを這うウジ そういうところを突破して その後もなんとか生き延びたのに…
戦後戦友の遺族を訪ねたら うちのむすこは戦死したのになんであんたは生き残ったか! なんで死なんで生きているか! って言われるという… こんなにも!単純ではないひとの心…

普天間基地移転を方向性も定めないまま新政府がかきまわしてまたも権力に右往左往されるかの地は もう十分すぎるほど負担を背負ってきたとおもう だから県外移転も含めてもういちど検討できないか(移転のきっかけは米兵の性犯罪)しかも早期決着で なるべく早くなるべく広い意見でということなら 住民投票してくれないかなーとおもう 移転先の市(一度住民投票で反対が過半数なった)や県で ではなく 全国で それで 投票率の一番低かった地域に、選挙のとき反戦反基地反米を言わないで当選した議員が、一生懸命に住民を説得して そこに移転したらよいのでは、どうしても安全保障上必要な米軍基地を と おもったのです
とはいえ、アメリカはもともとの合意でいくつもりなので いまさら日本が計画変更を言ったら 可視/不可視の横槍がはいるはずで 結局、無関心でいるのが一番安全 いままでどおりか! と おもうのです

チャック選書は今回で最終回です 永らくのご愛読 ありがとうございました

1 件のコメント:

tsubaking さんのコメント...

チャック選書の続投を望みます。
(練馬区在住28歳・男性)